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【書評】諦める力②【やめることについて考えよう】

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今回は「諦める力/勝てないのは努力が足りないからじゃない」の第2章の「やめることについて考えよう」について書評していきます。やめることにマイナスのイメージを持っている人は多いように思いますが、果たして本当にそうなのでしょうか?本記事で深掘りします。

こんにちは、こうた(@arakou05)です。

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Webライター時代のこと語ってます >> 【経験談】新卒フリーランスは甘いのか?【2年間を振り返る】

①から読みたい方はこちらです。
>> 諦める力①/マナブの宿題【諦めたくないから諦めた】

「やめることについて考えよう」というテーマにおける目次は以下の通りです。

  • 続けることはいいことなのか?
  • できないのは努力が足りないからか?
  • 諦めないことの代償
  • 応援してくれる人が責任とってくれるわけではない
  • 「せっかくここまでやったんだから」という呪縛
  • 「今の人生」の横に走っている「別の人生」がある
  • 他者の願望や期待に配慮しすぎていないか?
  • 「あなたには向いていない」と言ってくれる人
  • 「飽きた」という理由でやめてもいい
  • 日本人の引退の美学、欧米人の軽やかな転身
  • やめるための「儀式」をしよう
  • ルールと締め切りは絶対守る
  • 迷ったら環境を変えてみる
  • 何を「普通」ととらえるかで人生が変わる

僕が気になった目次について紹介していきます。

本書に興味を持った方はこちらから購入できます


続けることはいいことなのか?


それまでやってきたことをやめるときには、様々なネガティブな感情が出てきます。

  • 後ろめたさ
  • 歯がゆさ
  • 恥ずかしさ
  • 途中で投げ出し奴、というレッテルを貼られたくない
  • 格好悪い
  • できることならやめたくない

ただ、このまま続けても結果が出そうにないと気づいたとき、それでもやめないことはいいことなのでしょうか?

この場合、やめない理由は大きく分けて2つあります。

  • 「好きなことだからやめない」:「私はこれを好きでやっている。たぶん成功しないこともわかっている。でも、好きでやっているのだがらそれでいい」
  • 「今まで続けてきたからやめない」:「私にはこれしかない。今以上に努力を続けていれば、いつか成功できるはずだ」

前者は、割り切っている人の考え方で、他人がとやかく言う筋合いはありません。

後者は、割り切っていない考え方です。努力すればどうにかなるという考え方だと、成果を出せないままズルズルと続けてしまいかねません。

何かを達成したいという欲求がある場合には、自分が好きなだけではなく、自分に合った得意なものを選択してください。

やりたいこと=大事な価値観×得意なこと×好きなこと

上記のような公式がありますが、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
>> 【書評】世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方【マジメに自己理解したら見つかった】

また、「今まで一生懸命やってきたし、続けていれば希望はある」と考える人は、自分を客観視できていないでしょう。一生懸命やったら見返りがある、という考え方は「犠牲の対価が成功」という勘違いを生み出してしまいます

そもそも、自分は何をしたいのか

自分の思いの原点にあるものを深く掘り下げていくと、目的に向かう道が無数に見えてきます。

できないのは努力が足りないからか?


日本人は「やればできる」という言葉を好んで使う傾向があります。

しかし、言葉の意味をよく考えると、おかしなことに気づくでしょう。

それじゃあ、できていない人はみんな、やっていないということなんでしょうか?

成功と努力の相関関係は、曖昧です。

  • 「努力しても夢がかなわないのであれば、努力なんかする意味がないじゃないか」
  • 「いや、でもまあ、そういうわけでもないような気がするな」
  • 「やればできる、夢はかなうと言っておけば、とりあえずみんながんばるのかもしれない。そうすると、いちおう社会全体が前に進んでいくから、やればできるという考え方が推奨されているのかもしれない」

このように考えていくうちに、やってもできないかもしれないけど、やるための知恵のようなものを考えるようになります

「せっかくここまでやったんだから」という呪縛


経済学の「サンクコスト」という考え方を知っていますか?

埋没費用といって、過去に出した資金のうち、何をしても回収できない資金のことです。

ある映画を観ようと1800円を支払って映画館に入ったが、2時間の作品の30分を観たところで、耐えられないほどつまらないと感じたとします。

しかし、入館して途中まで観てしまった以上、支払った1800円を取り戻すことができません。

これが「サンクコスト」です。

皆さんだったら残りの1時間30分をどのように行動しますか?

多くの人は「せっかく1800円払ったんだから」という理由だけで、最後まで映画を観るという選択をしがちだと思います。

しかし、つまらない映画を観続けることで、1800円のサンクコストだけでなく、そこで映画館を出ていれば有効に使えたかもしれない1時間30分という時間まで無駄にすることになります。

経済学では、今後の投資を決定するときに、絶対に返ってこないサンクコストを考慮しないのが鉄則とされています。

日本人の多くは「せっかくここまでやったんだから」という考え方に縛られる傾向が強いです。

過去の蓄積を大事にするというと聞こえはいいですが、実態は過去を引きずっているにすぎません。

何かをやめるかやめないかを決めるときのロジックとして、2つのパターンがあります。

  • 「もう少しで成功するから、諦めずにがんばろう」
  • 「せっかくここまでやったんだから、諦めずにがんばろう」

前者は、この先成功しそうだという「未来」を見ています。

後者は、今までこれだけやってきたという「過去」を見ています。

未来にひもづけられているのは「希望」です。

願望と希望と錯覚してズルズル続けている人は、やめ時を見失いがちです。人は、成功確率が1%しかないのに、願望に基づいた色々な理屈をつけることで、10%に水増ししてしまいます。

そこには「自分だけは違う」という考えが忍び込んでいるのです。

第2章の「やめることについて考えよう」の感想(マナブの宿題)


インベスターZという投資漫画でも、「サンクコスト」の考え方が登場していたのを思い出しました。

その漫画の主人公は、面白くない映画館を20分弱で出てきました。

判断力と行動力が飛び抜けていて、投資で成功するために必要な能力なんだと勉強になりました。

経済学では、今後の投資を決定するときに、絶対に返ってこないサンクコストを考慮しないのが鉄則とされています。

このように考慮せずに、時間を有効活用できるように意識して行動したいと思いました。

本はめちゃくちゃ勉強になるので、ぜひこの機会に読んでみてはいかかでしょうか。


次回の記事はこちらです。
>> 諦める力③【現役を引退した僕が見たオリンピック】