【書評】お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!⑤
こんにちは、こうた(@arakou05)です。
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Webライター時代のこと語ってます >> 【経験談】新卒フリーランスは甘いのか?【2年間を振り返る】
①から読みたい方はこちらです。
>> お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!①
「いざ!確定申告」というテーマにおける内容は以下の通りです。
- 青色申告の基本
- 確定申告に必要な書類はこの2つ!
- 1つ目の青色申告決算書を作ってみよう
- 青色申告の会計ソフトって、どれを選べばいいの?
- 2つ目の確定申告書Bを作ってみよう
- 確定申告を出しに行こう!
- まだまだあるよ!青色申告のすごいメリット
- 確定申告の作成を、誰かに相談したいと思ったら
まず、確定申告には3種類あります。
- 白色申告(届出必要なし):控除が0円だが、帳簿がカンタン
- 青色申告10万円控除(届出必要):帳簿カンタン
- 青色申告65万円控除(届出必要):帳簿がメンドクサイ
どれくらいお得になるのか?
【課税所得195万円で、最低税率(所得税5%、住民税10%)の場合】
65万円控除で、15%の税金が減る!
つまり、最低税率の人でも9万7500円得する!
この記事の目次
青色申告の基本
青色申告のメリット
- 身内に給料を払って経費にできる(税務署に届出が必要)
- 10万円以上30万円未満の高額なものを一括で経費にできる
- 赤字を3年繰り越せる
青色申告をするには、「開業届」と「青色申告承認申請書」を提出しなければなりません。
開業2ヶ月以内か、その年の1月1日〜3月15日の間に税務署に申請しましょう。期限をすぎると来年からになります。
ちなみに、青色申告の申請をしても白色申告はできるので、とりあえず申請してください。
注意点として65万円控除を受けるには、青色申告承認申請書の「複式簿記」を絶対に選択すること!(10万円控除は簡易簿記)
複式簿記は会計ソフトさえあれば自動でやってくれるので、安心してください。
確定申告に必要な書類はこの2つ!
青色申告承認申請書の書き方
以下で、青色申告をやる前の確定申告のおさらいをしていきます。
- 1月1日〜12月31日に生じた所得にかかる所得税を計算する
- 書類を提出して申告する
- 納税する
2月16日〜3月15日までに書類を提出しましょう。提出する書類は「青色申告決算書」と「確定申告書B」の2つです。
青色申告決算書(4枚ある)
*損益計算書(1枚目)
- 「1年間の経費はこれくらいで、これだけ稼ぎました!」という書類で、帳簿を元に作成します。
*貸借対照表(4枚目)
- 「私の資産と負債はこんな感じです!」という書類です。複式簿記での作成が必要で、65万円控除にはこれが必須!
確定申告書B(2枚ある)
- 「私の所得税は、こういう理由でこの額になりました!」という書類です。確定申告書Aもあるので間違えないように!
1つ目の青色申告決算書を作ってみよう
それでは青色申告の流れを紹介していきます。
- 経費で使った領収書を保存
- 日々の取引を帳簿につける(1月1日〜12月31日)
- 帳簿をもとに青色申告決算書(4枚)を作成
- 確定申告書B(2枚)を作成
- 税務署に提出(〜3月15日)
青色申告決算書は4枚ありますが、大事なのは「損益計算書」と「貸借対照表」の2つです。
【青色申告10万円控除】
- Excelで経費を集計したような家計簿レベルの記入でOK
【青色申告65万円控除】
- 「複式簿記」という簿記のルールに沿った記帳が必要
でも、会計ソフトがあれば問題なしです。購入には約1万円かかりますが、ソフトで帳簿をつけられて青色申告決算書を自動で作ってくれる65万円控除を受けられるので、断然オトク!
帳簿でよくある勘違いとは?
たとえば、僕が12月に記事を納品して12月24日に請求書を出し、1ヶ月後に報酬が入金されました。
入金された1月24日の売上で帳簿をつけるのでしょうか?
答えは、「12月の売上」になります。
売上や経費は支払いがあった時点ではなく、請求書を発行したときなど、金額が確定した時点が正しいタイミングです。
つまり、現金主義ではなく発生主義で考えます。
- 現金主義:報酬の支払いや受け取りがあった日を収入とする
- 発生主義:報酬の支払いや受けとりが確定した日を収入日とする
会計ソフトで帳簿をつける流れ
基本的にどの帳簿も「日付」「金額」「勘定科目」「簡単な取引内容」を記載すればOKです。
【日々つけるメインの帳簿はこれ!】
*現金出納帳
- 現金のやり取りを記録する
- 使った経費はここに記載しておく
- 他にも現金取引で入ってきた売上があれば記載する
- 毎日ではなくても大丈夫
*預金出納帳
- 預金のやり取りを記録する
- 通帳をそのまま転記でOK
【場合によっては、年末年始の処理だけで良い帳簿はこれ!】
*売掛金元帳
- 売上の未収状況を記録する
- 「売掛金」は「売上」として確定しているけど、まだ入金されていないもの
- 請求書を出した時点や、納品時点などで記載する
- 仕事内容によって、帳簿で月々の正確な売上を把握する必要がなければ、年末時点で処理するだけで大丈夫
*買掛金元帳
- 仕入れの未払状況を記録する
- 「買掛金」は支払いが確定しているけど、まだ払っていないもの
- 請求書をもらった時点などで記載する
- こちらも帳簿で月々の正確な仕入れを把握する必要がなければ、年末時点で処理するだけで大丈夫
青色申告の会計ソフトって、どれを選べばいいの?
使いやすさNo. 1 やよいの青色申告
僕も使っていますが、画面や見やすく操作もしやすいので帳簿に向いていると思います。
- やよいの白色申告 オンライン:初期費用・月額ずっと0円!
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クラウドなら、マネーフォワードクラウド会計
ネットバンクやクレジットカードと連携させると、自動でデータを転送できます。
また、人工知能(AI)がビッグデータを元に勘定科目を提案してくれます。マネーフォワード クラウドは使うほど賢くなり、自動入力・自動仕訳がどんどん楽になります。
2つ目の確定申告書Bを作ってみよう
実は「確定申告書B」には裏ワザがあります。
書類を用意して一から記入するより国税庁HP「確定申告書等作成コーナー」からが一番簡単に作れます。
案内に沿って入力すると、自動で計算してくれてそれを印刷すれば完成です。
「確定申告書B」作成前に用意するものリスト
- 青色申告決算書
- ある場合は↓
- 源泉徴収票
- 生命保険の控除証明書
- 医療費の明細書
- ふるさと納税や寄付金控除の領収書
「確定申告書B」の入力の流れ
⑴国税庁HPの「確定申告書等作成コーナー」にアクセスし、「申告書・決算書 収支内訳書等 作成開始」をクリックする
⑵提出方法を選択する。ここでは「書面提出」をクリックする
⑶「所得税コーナー」をクリック
⑷「左記以外の所得のある方」の「作成開始」をクリック
⑸生年月日などを入力
⑹ここからが申告書の中身です。まずは「収入」と「所得」について、「事業所得」の入力ボタンを押して入力画面へ
⑺「売上」と「所得金額」(青色申告特別控除後)を入力する
⑻「売上の内訳」と「源泉徴収額」を入力する
⑼次は「控除」について
⑽「青色申告の特典」などについて、自分が適用する青色申告の特典を入力する
11:税額が確定
12:名前や納税地、マイナンバーや還付金受け取り口座を入力して、印刷すれば「確定申告書B」の完成!
確定申告を出しに行こう!
提出するものは以下の3つが主です。(領収書やレシートはいりません)
- 青色申告決算書
- 確定申告書B
- 控除証明書や源泉徴収票など
下記では、提出方法を3つ紹介します。
税務署に持参する
- 手渡しなので不備があれば、その場で指摘してくれる
- 締切前は混みます
ちなみに僕は持参しました。思ったよりスムーズに終わりました。
郵送で提出する
- 控えを送ってもらうために、自分宛の返信封筒(切手付で)入れるのを忘れずに
- 申告期限当日の消印有効です
- 混雑の心配なし
- 明らかな不備があれば後日電話がかかってくる
インターネット(e-Tax)
- 電子申告するためのカードを作成するのに時間がかかる(マイナンバーカードで代用可能)
- 添付書類がほとんど不要
- 電子申告するための機材は有料
- コスパが悪いかも
また、もしも申告期限をすぎてしまうと、青色申告65万控除の人は控除額が10万円に減額してしまいます。
さらに、2年続けて遅れると青色申告取り消しになります。
確定申告の作成を、誰かに相談したいと思ったら
無料で相談できるチャンスがある
実は、税理士以外にも確定申告について相談に乗ってくれる人がいます。しかも無料です。
それが税務署の方々です。税務署の方々は納税しようする人には優しいです。
また、2月以降には、税理士と税務署が組んで「確定申告無料相談会」が行われます。
税理士に相談した方が得なのはどんな時か?
個人事業主の確定申告において、税理士報酬の相場は15万〜20万円です。
ただ、税理士に依頼すると↓
- 経費の線引きが明確になる→おそらく税金が減る
- 税理士チェック済みの申告書になる→安心
- 確定申告の作業から解放される→最高
- 税務署とのやりとりがあれば全て代理でやってくれる→最高
第5章のまとめ
第5章のまとめ
- 確定申告は、青色申告(10万控除or65万円控除)しないと大損
- 青色申告のゴールは「青色申告決算書」と「確定申告書B」という2つの書類を作ること
- 65万控除をゲットするには、会計ソフトが必須
ぶっちゃけポイント
- 「確定申告書B」は、「国税庁のHPから入力→印刷」の流れが一番カンタン
- 確定申告書でわからないことがあれば、税務署に行けば、職員の人が教えてくれる
- 2月以降に税務署で行われる「確定申告無料相談会」は、税理士に無料で相談できるチャンス
次回の記事はこちらです。
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