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【書評】ゼロ/堀江貴文①【それでも僕は働きたい】

Book

今回は、『ゼロ/なにもない自分に小さなイチを足していく』の第0章の「それでも僕は働きたい」について紹介していきます。この本は、ホリエモンが刑務所から出所してから書いた著書です。すべてを失っても、働こうとする有志をみていきましょう。

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Webライター時代のこと語ってます >> 【経験談】新卒フリーランスは甘いのか?【2年間を振り返る】

1年半くらい前、ヒッチハイクとかをしているときにこの本に出会いました。どん底から這い上がるのは、決して簡単なことではありません。

すべてを失った状態からここまで活躍している人は、なかなかいないでしょう。だからこそ、この本をいろんな方に読んでほしいです。

「それでも僕は働きたい」というテーマにおける内容は以下の通りです。

  • すべてを失って残ったもの
  • 嗚嘔号泣した孤独な夜
  • いまこそ「働くこと」を考えたい
  • カッコ悪さもすべて語ろう


すべてを失って残ったもの


ホリエモンは、2011年6月末に長野刑務所に収監されました。言い渡された刑期は2年6ヶ月。

ホリエモンが失ったもの

  • 命がけで育ててきた会社
  • かけがえのない社員
  • 社会的信用
  • 資産

また、ホリエモンは出所後のインタビューで「刑務所の中で、どんなことを考えていましたか?」と聞かれた際に、こう答えました。

「早く働きたい、と思っていました」

どん底に落ちても、そう思える人は非常に少ないと思います。さすがです。

嗚嘔号泣した孤独な夜


ホリエモンは収監されているときでさえも、メルマガ用の原稿執筆など、個人的な仕事にも力を入れていたそうです。

さらに刑務所まで面会にきてくれた人に「何か差し入れてほしいものはある?」と聞かれ、思わず「仕事!」と即答したのです笑。

いったいなぜ、ホリエモンはそこまで働き続けるのだろうか?彼は働く理由を深く考えたことはなかったそう。

  • 「働くことに理由はいらない」
  • 「働くなんて当たり前」

このようにシンプルに片付けてきたのです。

しかし、ある出来事をきっかけに、彼は自分が働く意味について深く考えるようになりました。以下では本文の一部を引用して紹介します。

証券取引法違反の容疑で逮捕された、2006年のことだ。

東京拘置所に身柄を拘束され、東京地検特捜部の担当検事から取り調べを受けていた僕は、徐々に神経を擦り減らしていった。取り調べそのものがつらいのもあったが、それ以上に苦しかったのが、終わりの見えない独房暮らしだ。

無罪を主張し、容疑を否認しているうちは保釈が認められない。そして僕のような経済事件の被疑者は口裏合わせを封じるためか、あらゆる人間との接見が禁じられ、担当弁護士としか面会できない。

逃げ場のない独房の中、誰とも会話することなく、なにもしないで暮らす日々。言葉にするとなんでもないことのようだが、これがどんなに耐えがたいことか。

僕は少しずつナーバスになり、睡眠薬や精神安定剤に頼ることが増えてきた。こんな状態が延々と続くようなら、いっそ検察の調書にサインしてしまおうか。

そんなふうに心が揺れることもあった。明らかに追いつめられ、情緒不安定になっていた。そんなある日の夜だった。

目が冴えてしまい、布団に入っても全く眠気がやってこない。そのまま何時間も悶々としていたところ、刑務官の規則正しい足音が歩み寄り、ドアの前で立ち止まった。

すると刑務官は、食事用の穴から囁くように語りかけてきた。

「自分はなにをしてあげることもできないけど、どうしても寂しくて我慢できなくなったときには、話し相手になるよ。短い時間だったら大丈夫だから」

ぶあっ、と涙があふれ出た。

ほんとうに、ほんとうに感謝している。彼の優しさがなければ、僕の心は折れていたかもしれない。

長野刑務所に収監されてから3ヶ月後の日記に、彼はこんなことを書いていました。

そういえば、最近やる気が湧いてきた。出所した真っさらになるので、ゼロベースで事業プランを実行するつもり。夜寝る前にいつも考えている。出所するときにはもう40代でジジイになっているけど、ジジイはジジイなりに頑張るよ

やる気が湧いてきた理由

  • 独房に閉じ込められる日々から解放されたおかげ
  • 介護衛生係として刑務所内での仕事のおかげ
  • 原稿執筆などの仕事をこなせたおかげ
  • 多少なりとも他者と触れ合う中で、少しずつ自分という人間を取り戻していけたおかげ

下記では本書の一部を引用します。

思えば僕は、ずっと前から知っていた。

働いていれば、ひとりにならずにすむ。

働いていれば、誰かとつながり、社会とつながることができる。

そして働いていれば、自分が生きていることを実感し、人としての尊厳を取り戻すことができるのだと。

だからこそ、僕の願いは「働きたい」だったのだ。

いまこそ「働くこと」を考えたい


「働くこと」について話すとき、いまの日本全体に投げられた問いは以下のようなものです。

  • どこで働くのか?
  • 誰と働くのか?
  • どんな仕事を、どう働くのか?
  • そもそも人は、なぜ働くのか?
  • このままの働き方を続けてもいいのか?

ホリエモンにはメルマガやツイッターを通して無数の仕事に関する質問が飛んできてるそうです。

たとえば、

  • 「いまこんな会社で働いているのだが、どうすればいい転職ができるか」
  • 「独立して起業したいのだが、どんなビジネスプランが考えられるか」
  • 「こんなアイデアを持っているのだが、勝算はあると思うか」

そしてホリエモンが感じているのは、みんな「掛け算の答え」求めている、ということ。

つまり、「成功へのショートカット」を求め、どうすればラクしながら成功できるかを考えている、のです。

でも、人が新しい一歩踏み出そうとするとき、次へのステップに進もうとするとき、そのスタートラインにおいては、誰もが等しくゼロなのです。

要するに、「掛け算の答え」を求めているあなたはいま、「ゼロ」。

そしてゼロになにをかけたところで、ゼロのまま。物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算」でなければならないのです。

僕はTwitterで、以下のような「#今日の積み上げ」というツイートをしています。やはり成功するには、成功するまで毎日積み上げていく必要があるのです。

カッコ悪さもすべて語ろう


ホリエモンは出所して以来、メディアの取材で「刑務所に入って、なにが変わりましたか?」と聞かれたそうです。

  • 自分の信念
  • 仕事に対する姿勢
  • お金に対する価値観

上記のようなことは、収監される前とまったく変わっていません。

でも、ひとつだけ変わったところは、「コミュニケーションに対する考え方」です。

収監される前のホリエモンが信じていたコミュニケーションの形

  • 世の中にはびこる不合理なものを嫌う、合理主義者
  • 物事をマクロ的に考え、システムを変えれば国が変わると思ってきた
  • 「事実」だけにこだわってきた
  • 言葉で説明するよりも、目に見える結果を残すこと
  • 余計な御託は抜きにして、数値化可能な事実を指し示すこと
  • あいまいな感情の言葉より、端的な論理の言葉で語ること

出所して気づいたコミュニケーションの形

  • しかし、理詰めの言葉だけでは納得してもらえないし、あらぬ誤解を生んでしまう
  • 理詰めの言葉が、ときには誰かを傷つけることもある
  • 自分の考えを理解してもらうには、まず「堀江貴文という人間」を理解し、受け入れてもらわなければならない
  • 言葉を尽くして丁寧に説明しなければならない

このような認識が完全に抜け落ち、多くの誤解を招いてきたのです。これが最大の反省点である、そうです。

なので本書では、「これまで語られてこなかった堀江貴文」の姿についても、包み隠さず語ります。

  1. どこで生まれ
  2. どんな家族の中で
  3. どんな人生を送ってきたのか
  4. なぜ東大を目指し、
  5. なぜ起業したのか
  6. 女の子にはモテたのか、モテなかったのか
  7. カッコ悪い話も、長年抱えてきたコンプレックスも

なぜ、実は落ちこぼれだったホリエモンが、変わることができたのか?

小さな成功体験を積み重ね、自分の殻を打ち破ってきたから。

もし、あなたが「変わりたい」と願っているのなら、「ゼロの自分に、イチを足そう

掛け算をめざさずに、足し算からはじめてみてください。

どんなにたくさん勉強したところで、どんなにたくさんの本を読んだところで、人は変わらない。

自分を変え、周囲を動かし、自由を手に入れるための唯一の手段、それは「働くこと」なのです。


次回の記事はこちらです。
>> 【書評】ゼロ/堀江貴文②【働きなさい、と母は言った】