【書評】ゼロ/堀江貴文①【それでも僕は働きたい】
こんにちは、こうた(@arakou05)です。
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Webライター時代のこと語ってます >> 【経験談】新卒フリーランスは甘いのか?【2年間を振り返る】
1年半くらい前、ヒッチハイクとかをしているときにこの本に出会いました。どん底から這い上がるのは、決して簡単なことではありません。
すべてを失った状態からここまで活躍している人は、なかなかいないでしょう。だからこそ、この本をいろんな方に読んでほしいです。
「それでも僕は働きたい」というテーマにおける内容は以下の通りです。
- すべてを失って残ったもの
- 嗚嘔号泣した孤独な夜
- いまこそ「働くこと」を考えたい
- カッコ悪さもすべて語ろう
すべてを失って残ったもの
ホリエモンは、2011年6月末に長野刑務所に収監されました。言い渡された刑期は2年6ヶ月。
ホリエモンが失ったもの
- 命がけで育ててきた会社
- かけがえのない社員
- 社会的信用
- 資産
また、ホリエモンは出所後のインタビューで「刑務所の中で、どんなことを考えていましたか?」と聞かれた際に、こう答えました。
どん底に落ちても、そう思える人は非常に少ないと思います。さすがです。
嗚嘔号泣した孤独な夜
ホリエモンは収監されているときでさえも、メルマガ用の原稿執筆など、個人的な仕事にも力を入れていたそうです。
さらに刑務所まで面会にきてくれた人に「何か差し入れてほしいものはある?」と聞かれ、思わず「仕事!」と即答したのです笑。
いったいなぜ、ホリエモンはそこまで働き続けるのだろうか?彼は働く理由を深く考えたことはなかったそう。
- 「働くことに理由はいらない」
- 「働くなんて当たり前」
このようにシンプルに片付けてきたのです。
しかし、ある出来事をきっかけに、彼は自分が働く意味について深く考えるようになりました。以下では本文の一部を引用して紹介します。
証券取引法違反の容疑で逮捕された、2006年のことだ。
東京拘置所に身柄を拘束され、東京地検特捜部の担当検事から取り調べを受けていた僕は、徐々に神経を擦り減らしていった。取り調べそのものがつらいのもあったが、それ以上に苦しかったのが、終わりの見えない独房暮らしだ。
無罪を主張し、容疑を否認しているうちは保釈が認められない。そして僕のような経済事件の被疑者は口裏合わせを封じるためか、あらゆる人間との接見が禁じられ、担当弁護士としか面会できない。
逃げ場のない独房の中、誰とも会話することなく、なにもしないで暮らす日々。言葉にするとなんでもないことのようだが、これがどんなに耐えがたいことか。
僕は少しずつナーバスになり、睡眠薬や精神安定剤に頼ることが増えてきた。こんな状態が延々と続くようなら、いっそ検察の調書にサインしてしまおうか。
そんなふうに心が揺れることもあった。明らかに追いつめられ、情緒不安定になっていた。そんなある日の夜だった。
目が冴えてしまい、布団に入っても全く眠気がやってこない。そのまま何時間も悶々としていたところ、刑務官の規則正しい足音が歩み寄り、ドアの前で立ち止まった。
すると刑務官は、食事用の穴から囁くように語りかけてきた。
「自分はなにをしてあげることもできないけど、どうしても寂しくて我慢できなくなったときには、話し相手になるよ。短い時間だったら大丈夫だから」
ぶあっ、と涙があふれ出た。
ほんとうに、ほんとうに感謝している。彼の優しさがなければ、僕の心は折れていたかもしれない。
長野刑務所に収監されてから3ヶ月後の日記に、彼はこんなことを書いていました。
やる気が湧いてきた理由
- 独房に閉じ込められる日々から解放されたおかげ
- 介護衛生係として刑務所内での仕事のおかげ
- 原稿執筆などの仕事をこなせたおかげ
- 多少なりとも他者と触れ合う中で、少しずつ自分という人間を取り戻していけたおかげ
下記では本書の一部を引用します。
思えば僕は、ずっと前から知っていた。
働いていれば、ひとりにならずにすむ。
働いていれば、誰かとつながり、社会とつながることができる。
そして働いていれば、自分が生きていることを実感し、人としての尊厳を取り戻すことができるのだと。
だからこそ、僕の願いは「働きたい」だったのだ。
いまこそ「働くこと」を考えたい
「働くこと」について話すとき、いまの日本全体に投げられた問いは以下のようなものです。
- どこで働くのか?
- 誰と働くのか?
- どんな仕事を、どう働くのか?
- そもそも人は、なぜ働くのか?
- このままの働き方を続けてもいいのか?
ホリエモンにはメルマガやツイッターを通して無数の仕事に関する質問が飛んできてるそうです。
たとえば、
- 「いまこんな会社で働いているのだが、どうすればいい転職ができるか」
- 「独立して起業したいのだが、どんなビジネスプランが考えられるか」
- 「こんなアイデアを持っているのだが、勝算はあると思うか」
そしてホリエモンが感じているのは、みんな「掛け算の答え」求めている、ということ。
つまり、「成功へのショートカット」を求め、どうすればラクしながら成功できるかを考えている、のです。
でも、人が新しい一歩踏み出そうとするとき、次へのステップに進もうとするとき、そのスタートラインにおいては、誰もが等しくゼロなのです。
要するに、「掛け算の答え」を求めているあなたはいま、「ゼロ」。
僕はTwitterで、以下のような「#今日の積み上げ」というツイートをしています。やはり成功するには、成功するまで毎日積み上げていく必要があるのです。
#今日の積み上げ 完了です😌
・ブログ1記事投稿
・ブログ1記事分の予約投稿今日は下書きでデジタルマーケティングについて書きました。なんと7,600字いってました😇
まだお昼ですが、割とアウトプットできたので今日はこの辺で。#ブログ#ブログ書け#ブログ初心者#ブログ初心者と繋がりたい
— コウタ『kotablog』毎日更新 (@arakou05) August 23, 2020
カッコ悪さもすべて語ろう
ホリエモンは出所して以来、メディアの取材で「刑務所に入って、なにが変わりましたか?」と聞かれたそうです。
- 自分の信念
- 仕事に対する姿勢
- お金に対する価値観
上記のようなことは、収監される前とまったく変わっていません。
収監される前のホリエモンが信じていたコミュニケーションの形
- 世の中にはびこる不合理なものを嫌う、合理主義者
- 物事をマクロ的に考え、システムを変えれば国が変わると思ってきた
- 「事実」だけにこだわってきた
- 言葉で説明するよりも、目に見える結果を残すこと
- 余計な御託は抜きにして、数値化可能な事実を指し示すこと
- あいまいな感情の言葉より、端的な論理の言葉で語ること
出所して気づいたコミュニケーションの形
- しかし、理詰めの言葉だけでは納得してもらえないし、あらぬ誤解を生んでしまう
- 理詰めの言葉が、ときには誰かを傷つけることもある
- 自分の考えを理解してもらうには、まず「堀江貴文という人間」を理解し、受け入れてもらわなければならない
- 言葉を尽くして丁寧に説明しなければならない
このような認識が完全に抜け落ち、多くの誤解を招いてきたのです。これが最大の反省点である、そうです。
なので本書では、「これまで語られてこなかった堀江貴文」の姿についても、包み隠さず語ります。
- どこで生まれ
- どんな家族の中で
- どんな人生を送ってきたのか
- なぜ東大を目指し、
- なぜ起業したのか
- 女の子にはモテたのか、モテなかったのか
- カッコ悪い話も、長年抱えてきたコンプレックスも
なぜ、実は落ちこぼれだったホリエモンが、変わることができたのか?
もし、あなたが「変わりたい」と願っているのなら、「ゼロの自分に、イチを足そう」
掛け算をめざさずに、足し算からはじめてみてください。
どんなにたくさん勉強したところで、どんなにたくさんの本を読んだところで、人は変わらない。
自分を変え、周囲を動かし、自由を手に入れるための唯一の手段、それは「働くこと」なのです。
次回の記事はこちらです。
>> 【書評】ゼロ/堀江貴文②【働きなさい、と母は言った】