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【書評】相手を洗脳する文章テクニック⑤-3【不特定動詞で相手に勝手に解釈させる】

Book Writing

本記事で紹介する相手を洗脳する文章テクニックでは、あえて目的語をなくすことで相手に解釈させる方法を紹介します。動詞を名詞化することや助動詞を活用することも最後に詳しく解説していきます。

こんにちは、こうた(@arakou05)です。

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Webライター時代のこと語ってます >> 【経験談】新卒フリーランスは甘いのか?【2年間を振り返る】

①から読みたい方はこちら

「相手をトランスへ誘うテクニック」というテーマにおける内容は以下の通りです。

  • 情報は正確無比には伝えられない
  • 日常でもよく使われる「前提挿入」
  • 前提を上手に挿入するワザ
  • 簡単に人をリードできる
  • リンキングの効果的な使い方
  • 大ざっぱに一般化して説得する
  • 話を鵜呑みにさせたいときに効果的
  • 「〇〇的」という表現で納得させる
  • 同じ効果が期待できる名詞化
  • 潜在意識は空白を埋めようとする
  • 目的語を欠落させれば相手に解釈させることができる
  • 可能性や必要性の助動詞で選択肢がなくなる
  • 相手との円滑なコミュニケーションを図る
  • 完全マスターするための最初の一歩

この本は、会話によるコミュニケーションでも重宝します。おしゃべりに自信があるという人も、そうではないという人も、ぜひタップしてみてください


潜在意識は空白を埋めようとする


潜在意識の働きの1つに、空白を埋めようとする働きがあります。

なぜなら、人間の脳は「わからないという状態」をとても嫌うという性質があるからです。

脳のこのしくみは、おもしろい現象を引き起こすことがあります。

たとえば、あなたが少しだけ英語が聞き取れて、あるとき、英語によるセミナーに参加したとします。

そうすると、あなたは少ししか英語が聞き取れないはずですが、実際にセミナーに参加してみると、あなたは英語を聞き取れるのです。

実際には、英語を本当に聞き取れているわけではなく、自分が知っている英語で相手の話の分からないところを補っているのです。

もちろん、空白を埋めるのは、音声情報だけではありません。映像情報でもそのほかの情報でも、同じことが起こります。

たとえば、あなたは視力がよくなく、普段メガネをしているとします。でもある日、メガネが壊れてしまって、裸眼のまま外出しました。

そうすると、理屈としてはほとんど見えない状況になるはずなのですが、実際には、相手の顔をしっかり見ることができます。

あなたの潜在意識は、本来ならぼやけて見えないはずの部分を、過去に見てきた人間の顔のデータベースから似たような顔の情報を引っ張り出してきて、補ったわけです。

このような潜在意識の働きを、文書の中でうまく活用するのが、「不特定動詞」といいます。

具体的には、動詞の目的語をわざと削除して、相手の潜在意識に空白部分を埋めさせるようにします

目的語を欠落させれば相手に解釈させることができる


催眠暗示では、目的語をわざと欠落させることがあります。

ここでは、欠落した「何が?」「何を?」という部分を、そのままにしておくというテクニックです。

  • あなたはできます。
  • あなたには学ぶことができます。

これらの文章には、両方とも「何が?」「何を?」という部分がありません。そのため、この文章を読むと読み手は「何が?」の部分を自分にふさわしいように埋めて、勝手に都合よく解釈してくれるのです。

可能性や必要性の助動詞で選択肢がなくなる


相手から選択肢を奪うすごいワザを紹介していきます。

次の2つの文章を読み比べてください。

  • あなたは、変化することができますか?
  • あなたは、変化することが可能であると知っていますか?

最初の文章に対してYESかNOで回答できるのは、「(あなたが)変化することができる」ということに対してです。

ところが2つ目の文章では、YESと答えてもNOと答えても、どちらでも「(あなたが)変化することができる」ということになっています。

答えられるのは「知っている」かどうかという点だけです。

このように可能性や必要性の助動詞を文章にはさむことで、「(あなたが)変化することができる」ということに対して、相手から選択肢を奪うことができます。

ここで使う助動詞は、叙法助動詞のことです。

叙法助動詞とは、以下のようなことです。

  • May:許可
  • Shall:提案
  • Must:強制
  • Will:意志

これらの言葉は主語に対して、書き手であるあなたがどう感じているかという、気持ちや態度を表す言葉です。

具体的には、以下の助動詞のことを指します。

  • 「できる」
  • 「できない」
  • 「可能である」
  • 「可能でない」
  • 「べきである」
  • 「ねばならない」
  • 「必要である」
  • 「しないだろう」

そして、先ほどの例文がとくに巧みなのは、本当に伝えたい部分である「(あなたが)変化することができる」ということについては選択肢を奪っておきながらも、文章そのものとしては「知っていますか?」という疑問文として、相手に選択権を与えているように見せているところです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。でもまだ本を買わないでください。このシリーズの記事を最後まで読んでから決めてください。


次回の記事はこちらです。
>> ⑥-1【人を動かす物語のパワー】