【書評】相手を洗脳する文章テクニック①【文章で相手を思いのままに操縦する】
こんにちは、こうた(@arakou05)です。
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文章で稼ぎたい人「文章を使って仕事をしたいけど、読者に読んでもらえる文章ってどうやってかけばいいんだろう?文章テクニックみたいなものあるんだったら知りたい、、。」
まず「文章の持つ力」を理解するところから始めてみてください。
「文章で相手を思いのままに操縦する」というテーマにおける内容は以下の通りです。
- たった1行の文章が人の行動を変えた!
- 人を思い通りに動かす鍵は、潜在意識にあり
- 潜在意識って何?
- 会話よりも文章のほうが熟考できる
- 【文章の持つ力⑴】感情を動かす
- 【文章の持つ力⑵】概念を広める
- 【文章の持つ力⑶】ある行動に向かわせる
この本は、会話によるコミュニケーションでも重宝します。おしゃべりに自信があるという人も、そうではないという人も、ぜひタップしてみてくださいね
この記事の目次
たった1行の文章が人の行動を変えた!
文章の力で、人を思いのままに動かすことはできます。
たとえば、飲食店などのトイレでよく見かける次の文章を例に説明して行きましょう。
トイレでこの文章を読んだあなたは、自然と「キレイに使おう」という気持ちになり、実際そのように気を配ってトイレを使用すると思います。
ところが、もし次のような文章が張り出されていたら、どうでしょうか?
おそらく「トイレを汚さないでください」とビラが貼られたトイレの多くは、望んでいない結果になっていることでしょう。
というのも、誰であるかもわからない他人から「汚すな!」と命令されても、人は簡単に「かしこまりました」と承諾しないからです。
最初の例文では、そもそもあなたがトイレをどのように使うのかもわからないのに、勝手に「キレイに使って」もらうことを前提としています。
そして、読むあなたは自然と、「キレイにトイレを使うイメージ」を読み取ってしまうので、実際にキレイに使おうと行動してしまうわけです。
前提挿入とは、相手にとってほしい行動などを「前提」として文に挿入して潜在意識に働きかけ、相手を意図した行動へと導く方法です。
人を思い通りに動かす鍵は、潜在意識にあり
ここで1つ、重要な事実を語っていきます。
成功者である人たちの文章術には、共通点があります。
なぜなら、相手の顕在意識に働きかけると抵抗にあってしまい、相手に「NO!」を突きつけられる可能性があるから。
以下では、そもそも潜在意識とはなにか解説していきます。
潜在意識って何?
潜在意識の説明をするときに、よく使われるたとえが「氷山」です。
顕在意識と潜在意識の関係も、まさにこの氷山のようなものです。
私たちは普段、顕在意識を主体に活動していると思いがちですが、実は、そのほとんどにおいて、潜在意識のほうが主体となって活動しています。
たとえば、
- 半ばボーッとしながらもいつものルートで車を運転していたら、いつの間にか目的地についていた。
- あるいは、映画鑑賞をしていたら、現実の自分を忘れて映画の世界に入り込んでいた。
このような経験をした人は少なくないと思います。このとき、顕在意識は表に出てきていません。潜在意識が主体となっているのです。
潜在意識が主体になっているときのことを「催眠状態」といいます。「トランス状態」とも呼ばれます。
もしあなたが、相手の意識の90〜97%を占める潜在意識に直接働きかけることができたら、その人は知らず知らずのうちに、あなたの意図に従って行動してしまうというわけです。
会話よりも文章のほうが熟考できる
直接の会話によるコミュニケーションでも、人を動かすことは可能です。
しかし、会話で相手の潜在意識に働きかけるには、ある程度の経験が必要です。
たとえば、連続して会話をつなげていくリズムや、相手との呼吸のあわせ方などです。もちろん、熟練した人であれば、催眠テクニックに裏打ちされた言葉を次々に話せるでしょう。
ただ、初心者にとってはなかなか容易ではないでしょう。
つまり。催眠テクニックを実際に使うなら、文章のほうが使いやすいのです。
下記では、文章ならではの3つの力を紹介します。
【文章の持つ力⑴】感情を動かす
優れた文章とは、感情を動かすトリガーのようなものです。
文章1つで人を感動させることもできるし、傷つけることだって簡単です。
そして、相手の喜怒哀楽の感情を揺さぶり、何かの行動に駆り立てることもできてしまうのです。
「嘘だ!」と思う人は、次の2通の手紙を読んでみてください。
あるコピーライティングのセミナーの「母への手紙」というワークで、著者が書いた文章をもとにしています(「友人宛て」に加工しています)。
1通目
友人Mへ
いつも大切に思ってくれてありがとう。あなたは僕に友情のすばらしさを実感させてくれただけでなく、僕の人生をすばらしいものにしてくれました。
あなたの友人になれた私は幸せ者です。幼い頃からあなたと一緒に過ごした20年間は、僕にとって、とても価値のある時間でした。できるだけ早く地元に戻れる時間をつくって、会いに行きますね。
いつもありがとう。感謝しています。 ×××××より
2通目
友人Zへ
家までの帰り道がこんなに長くなかったら、この手紙を送る勇気をたぶん出せなかったでしょう。しかし、この手紙で今から伝えることは、本当のことです。
あなたは、僕の人生を最低のものにしてくれましたね。あなたは最低の人間です。あなたより劣った事柄がわずかでもある人物を、僕は見たことがないのですから。
あなたのために使われる食料、空気、エネルギーのすべてが無駄であり、残念でありません。その脳みそに見合った言葉で言い換えてあげれば「●ね」ということです。頼みますから、電話もメールもしないでください。
僕には、あなたとこれ以上、コミュニケーションをする義務はありません。不幸にもあなたの友人になった ×××××より
想像してみてください。これらの手紙を受け取った友人たちは、それぞれどんな反応を示すでしょうか?そして、どのような感情を抱くでしょうか?
そうです。文章は人の感情を大きく動かすのです。
文章だけで、人を喜ばせることも傷つけることもできてしまうのです。
これは、伝説のコピーライターであるゲーリー・ハルバートがコピーライティングを教えるセミナーでも行っているもので、文章がどれほど感情に訴えかけられるのかを理解できる、優れたワークです。
以下の本は、20世紀、世界最高の広告マンと呼ばれた、伝説のコピーライターであるゲーリー・ハルバートを含めた広告界の巨匠6人の秘密をすべて公開した本になります。
【文章の持つ力⑵】概念を広める
文章は、特定の概念を広めることができます。
たとえば、あなたが読んでくれているこの記事について、考えてみてください。
そして、そもそも、人類に文字が生まれた理由も、このような願望があったからといっても良いでしょう。
ソクラテスや孔子といった、数千年も前に生きていた人物の考えが現代でも伝わっているのは、すごいことだと思いませんか?
彼らの哲学が優れていたのはもちろんですが、それ以上に、文章の持つ力に驚かされます。
ソクラテスの弁明
ソクラテスの生と死は、今でも強烈な個性をもって私たちに迫ってくる。しかし、彼は特別な人間ではない。ただ、真に人間であった。彼が示したのは、「知を愛し求める」あり方、つまり哲学者(フィロソフォス)であることが、人間として生きることだ、ということであった。(「訳者あとがき」より)。
論語と算盤
資本主義の本質を見抜き、日本実業界の礎となった渋沢栄一。
「論語」とは道徳、「算盤」とは利益を追求する経済活動のことを指します。
『論語と算盤』は渋沢栄一の「利潤と道徳を調和させる」という経営哲学のエッセンスが詰まった一冊です。
明治期に資本主義の本質を見抜き、約480社もの会社設立・運営に関わった彼の言葉は、ビジネスに限らず、未来を生きる知恵に満ちています。*「論語」:孔子と彼の高弟の言行を孔子の死後、弟子達が記録した書物
【文章の持つ力⑶】ある行動に向かわせる
文章は、読み手を扇動し、ある行動に向かわせることもできます。
たとえば、「購入」や「資料請求」と言った行動も然りです。
売れる文章を書くスキルが身につけば、文章だけで高額な商品やサービスを販売することができます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。でもまだ本を買ってくださいとは言いません、ただこのシリーズの記事を最後まで読んでいただいたあなたにはぜひ本書を手にとってほしいです。
次回の記事はこちらです。
>> ②【文章で相手の心を開く方法】