【書評】相手を洗脳する文章テクニック③-3【相手の心を開く文章テクニック6選】
こんにちは、こうた(@arakou05)です。
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「文章で相手の心を開く方法」というテーマにおける内容は以下の通りです。
- 【相手の心を開く文章テクニック⑴】「俺が俺が」は嫌われる」・「あなた」主体の文章とは
- 【相手の心を開く文章テクニック⑵】意外に深い「言葉」の世界・相手と同じ言葉を使うことで得られる驚くべき効果
- 【相手の心を開く文章テクニック⑶】相手の「YES」を積み重ねる
- 【相手の心を開く文章テクニック⑷】相手から絶対にYESを取る方法・バックトラッキングの具体的な4つの方法・同意しているわけではない
- 【相手の心を開く文章テクニック⑸】占い師がクライアントから信頼を勝ち得る方法・どうやって相手の心を読むのか?・相手の疑問を先読みする
- 【相手の心を開く文章テクニック⑹】「なんとなく気があう」の正体とは?・相手のVAKを判断する方法・VAKのタイプごとによく使う言葉・VAKを使ってラポールを築く・不特定多数に向けて書く場合には?
この本は、会話によるコミュニケーションでも重宝します。おしゃべりに自信があるという人も、そうではないという人も、ぜひタップしてみてくださいね
この記事の目次
【相手の心を開く文章テクニック⑹】
相手の心を開く文章テクニック⑹では、以下の5つに分けて解説していきます。
- 「なんとなく気があう」の正体とは?
- 相手のVAKを判断する方法
- VAKのタイプごとによく使う言葉
- VAKを使ってラポールを築く
- 不特定多数に向けて書く場合には?
「なんとなく気があう」の正体とは?
突然ですがあなたには、なんとなく気があうという相手がいませんか?
そこで、なんとなく気があう、波長があうとはどういうことなのでしょうか。
その「なんとなく」を説明するのが、これから説明するVAK(優先的表像システム、代表システム)を呼ばれるものです。
人間は、自分の周囲に広がる世界を認識する際に、必ず五感を使います。
そして、実はどの感覚を優位に使っているかは、人によって違うのです。利き手ならぬ、利き感覚のようなものです。
優位的に使われる代表システムは次の3つのタイプに分けられます。
V(Visual 視覚優位)
- 「見る」「イメージ」「視点」などの言葉をよく使う。
- 頭の中に描いたイメージをもとに思考する傾向がある。
- 比較的、早口で話す傾向があり、そこにモノがあるようなジェスチャーが多い。
A(Auditory 聴覚優位)
- 「聞こえる」「伝える」「尋ねる」などの言葉をよく使う。
- 物事を論理的に理解することを好み、滑らかに話す傾向がある。
- あごに手を当てて「考える人」のポーズを取ったり、話を聞くときに、耳を向けたりするジェスチャーが多い。
K(Kinesthetic 体感覚優位)
- 「感じる」「つかむ」「〜しはじめる」などの感覚的な言葉をよく使う。
- 体の感じを重視する傾向がある。
- 体の感じを確かめてから話すので、比較的ゆっくり話す傾向がある。
- 手のひらを自分自身のほうに向けたジェスチャーが多い。
*必ずしもこの3つのタイプにキレイに分かれるわけではありません。
そして、タイプが同じということは、すなわちラポールが築かれた状態、築きやすい状態であるということでもあります。
ラポールについて詳しくはこちら >> ②の記事へ
相手のVAKを判断する方法
大切なのは、タイプごとに適切な言葉を使って文章を書くことです。
ただそれには、相手のVAKの見分け方と、VAKのそれぞれのタイプが好んで使う言葉を知っておかなくてはなりません。
VAKのいずれが優位か判断する方法は、相手をじっくりと観察してみる、それだけです。
しかし、観察しても相手がどの感覚かわからない場合があると思います。
そんな時は、次の質問に答えてみてください。
「ハワイ」という言葉から、あなたは何を連想しますか?
- ①「視覚優位」▶︎▶︎▶︎青い空や空に浮かんだ雲。ヤシの木。多くの人が水着で横たわるビーチ。
- ②「聴覚優位」▶︎▶︎▶︎寄せては返す波の音。ゆったりとしたフラの音楽や子供の笑い声。
- ③「体感覚優位」▶︎▶︎▶︎潮の香り。日差しや足の裏の砂の感覚。足に触れる水の感覚。
ただし、「リードシステム」といって、記憶を呼び起こしたりするときに最初に好んで使う感覚があります。
この最初の感覚イメージから想起されることを手がかりにメインで使う代表システムへと移行していきます。
たとえば、
なので、最初に出たイメージではなくて、空想を楽しんだときに最もよく使った感覚に注目してみてください。
ちなみに僕は、「視覚優位」でした。
皆さんはどうでしたか?
VAKのタイプごとによく使う言葉
具体的な言葉を例に挙げていきます。
V(視覚優位)の人がよく使う言葉
- 見る
- 話が見える
- 想像する
- 心に描く
- 焦点を合わせる
- 輝く
- 光り輝く
- 晴れた
- 光沢のある
- イメージする
- 目に入る
- 示す
- 注目
- 先見性
- 明白な
- 見通しがいい
- 視点
- 焦点
- チラリと見る
- 明るい
- 暗い
- はっきりしている
- 顕著な
- 真っ赤に燃える
- 直感
A(聴覚優位)の人がよく使う言葉
- 聞く
- 聞こえる
- 音
- 鳴らす
- 鳴る
- 泣き声
- 笑い声
- 考える
- つぶやく
- 言う
- ざわめき
- 怒鳴る
- 叫ぶ
- うなる
- 口ずさむ
- 思う
- 秘密をもらす
- 伝える
- リズムがあう
- 耳ざわりだ
K(体感覚優位)の人がよく使う言葉
- 感じる
- 触れる
- 生ぬるい
- 暖かい
- 重い感じ
- おいしい話
- 気になる
- つかむ
- 握る
- スベスベした
- 我慢できない
- ちくちくする
- ぼやけている
- 手ごたえを感じる
- 投げる
- ひっかく
- 寒い
- やわらかい
- ドキドキする
- バランスを取る
- 直感
ラポールを取りたい相手がいれば、その人がよく使用する言葉からタイプを判断し、以降は同じタイプの言葉を意識して使えばいいのです。
VAKを使ってラポールを築く
ここでは、VAKを使ってラポールを築く具体的な例を紹介していきます。
たとえば、ある商品に興味を持ったお客さんから問い合わせのメールがきたとします。
そこで、メールから読み取れたお客さんのVAKにあわせて、返信するメールを調整してみましょう。
視覚優位に対して、
聴覚優位に対して、
体感覚優位に対して、
あなたが書いた文章が「あなたらしいかどうか」は関係ありません。
よほどのものでない限り、発信者が唱える「オリジナリティ」は、相手にとってはどうでもいいことで、悪くすれば個人的なエゴに映ってしまいます。
何よりも読み手が共感できるかどうかのほうが、コミュニケーションでは、ずっと重要なのです。
不特定多数に向けて書く場合には?
広告文など不特定多数に向けて書く場合は、どうすればいいのでしょうか?
答えは2つあります。
どのタイプにも抵抗の少ない「思考」に関連した言葉
- 気づく
- わかる
- 決める
- 思う
- 覚える
- 変える
- 学ぶ
- 認める
- 知る
- 動機づける
- 理解する
- 探求する
- 発見する
- 開発する
- 認識する
- 整理する
- 実現する
- 超える
- 楽しむ
- 豊かにする
- 進歩する
- 成し遂げる
- 過程
- 決定
たとえば、ある商品の広告文を見てましょう。
このように、VAKそれぞれのタイプが好む言葉をまんべんなく使いながら、誰にとってもわかりやすい文章を書くことができます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。でも本を買ってくださいとは言いません、ただこのシリーズの記事を最後まで読んでいただいたあなたにはぜひ本書を手にとってほしいです。
次回の記事はこちらです。
>> ④-1【あなたの知らない潜在意識の世界】